おいしい水の要件
水道水の安全に関しては、水道法において水質基準及び衛生上の措置に伴う塩素消毒が義務付けられています。
一方、「おいしさ」は、人それぞれ感じ方に違いがあり、明確な基準まではありませんが、一般的に、下記の3つに当てはまるとき、おいしく感じると言われています。
- 水温が低い
- 異常な味やにおいがしない
- 適度なミネラル分※1を含む
※1 水道水中に含まれるカルシウム、マグネシウム、ナトリウム及びカリウムなどの無機成分の総称。特に、水中に含まれるカルシウムとマグネシウムの合計量を硬度という。
さらには、のどの渇き具合など飲む人の体調や天気、気温、湿度などによって大きく左右されると言われています。
おいしい水の要件
「おいしい水研究会」※2がまとめたおいしい水の要件と、当企業団の水質を比較すると多くは要件を満たしています。夏季は水道水を冷やすとよりおいしくお飲みいただけます。
※2 日本の水道水のおいしさの現状とその背景などについて調査を行うとともに、おいしい水の水質要件などを検討するため、昭和59年(1984年)に厚生省(当時)が設立しました。
項目 |
おいしい水の目安 |
当企業団の水※3 |
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蒸発残留物 | 30から200mg/l | 138mg/l |
カルシウム マグネシウム等(硬度)※4 |
10から100mg/l |
63.5mg/l (中硬水) |
遊離炭酸 | 3から30mg/l | 3.5mg/l |
有機物(過マンガン酸カリウム消費量) | 3mg/l以下 | 0.8mg/l※5 |
臭気強度 | 3以下 | 1未満 |
水温 | 最高20℃以下 |
最高29.5℃(8月) 平均19.2℃ |
残留塩素 | 0.4mg/l以下 | 0.4mg/l |
※3 令和6年度の5カ所の基準給水栓における平均値 ※4 0~60 mg/lを軟水、60~120 mg/lを中硬水、120~180 mg/lを硬水、180 mg/l~を超硬水と呼ぶ ※5 有機物等(全有機炭素(TOC)の量)